中期経営計画2029

(2027年3月期~2029年3月期)

当社グループは2026年6月に「中期経営計画2029(2027年3月期~2029年3月期)」を公表いたしました。

中期経営計画2029の基本方針

本計画では、「事業の再構築(Reconstruction)」と「新価値創造(Innovation)」を両輪として推進し、既存事業の収益力向上と新たな成長基盤の構築を目指します。
また、ROIC経営の推進や資本効率向上を通じて、中長期的な企業価値向上に取り組んでまいります。

「VISION2030」の実現に向けた重点戦略

創業以来培ってきた高い感性と品質を強みとして、「美」「快適」「健康」の領域において持続的な成長と企業価値向上の実現を目指します。
その実現に向け、本中期経営計画では、「国内の収益性向上と事業領域拡大」「海外事業の拡大と高収益構造への変革」「グループ経営力の強化」「資本効率の高い経営への転換」の4つを重点戦略として推進します。

国内の収益性向上と事業領域拡大

市場環境や消費者ニーズの変化に対応しながら、「事業の再構築」と「新価値創造」を推進し、国内事業の収益性向上と成長基盤の強化を目指します。
事業の再構築では、インナーウェア事業を中心に収益構造改革を進めるとともに、ボディデータを活用したソリューションビジネスの展開やコンディショニングウェア事業の拡大、D2Cの強化などを通じて競争力向上を図ります。
また、新価値創造では、「SCANBE」や独自技術「Melooop」、文化遺産「SPIRAL」などの活用を通じて新たな事業機会を創出し、既存事業の枠を超えた持続的な成長につなげます。

海外事業の拡大と高収益構造への変革

米国・欧州・中国・アジアそれぞれの市場特性に応じた地域ごとの構造改革や成長投資を進めることで、グローバル事業の収益力向上と成長を実現します。

グループ経営力の強化

実効力ある経営を実現するため、組織横断で施策を推進する体制を整備します。
国内事業は中核企業である株式会社ワコールの社長直轄の構造改革室を設置し、重点施策の進捗管理と課題解決を強化します。
海外事業は海外子会社を統括していたグローバル本部を、社長直轄の欧米本部、中国・アジア本部の2本部体制へ再編し、意思決定の迅速化とガバナンス強化を図ります。

資本効率の高い経営への転換

ROIC経営をグループ全体に浸透させ、事業ポートフォリオの最適化を推進します。
成長投資と株主還元のバランスを重視しながら、政策保有株式の縮減やアセットライト化を進めることで、資本コストを意識した経営を実践し、中長期的な企業価値向上を目指します。

中期経営計画2029 の定量目標

本計画では、事業の再構築および新たな価値創造を通じて収益力向上を図るとともに、ROIC経営の浸透による資本効率向上を推進します。
各施策の効果発現により、2031年3月期にはROE7.0%以上を目指すとともに、収益性と資本効率の向上を両輪として、「VISION2030」の実現と中長期的な企業価値向上を目指します。

財務戦略

財務方針

事業の再構築と新たな価値創造を支える成長投資を継続しながら、資本効率の向上を重視した経営を推進します。
当社はROIC経営をグループ全体へ浸透させ、事業ポートフォリオの最適化や資本コストを意識した意思決定を徹底することで、持続的な企業価値向上を目指します。

株主還元

1株あたり配当100円の維持と自己株式の取得を通じて、安定的かつ継続的な株主還元を実施します。

キャッシュアロケーション

本計画において創出されるキャッシュは、成長投資、株主還元および資本構成最適化に戦略的に配分します。
成長投資については、既存事業の競争力強化に加え、「SCANBE」「Melooop」など新たな新価値創造領域への投資や、「美」「快適」「健康」領域におけるM&Aを推進します。
また、政策保有株式の縮減やアセットライト化を通じて資本効率を高め、企業価値向上につながる資本政策を推進します。

「VISION2030」における中期経営計画2029の位置づけ

ワコールグループは、「VISION2030」の実現に向けて、「体質改善フェーズ」「事業再構築フェーズ」「成長移行フェーズ」の3つのステージで企業変革を推進しています。中期経営計画2029は、その中核となる「事業再構築フェーズ」と位置づけ、既存事業の再構築と新たな価値創造を通じた収益力向上に取り組みます。本中期経営計画で成長基盤を確立し、次の成長移行フェーズにおいて新たな価値創造の成果を発現させることで、「VISION2030」の達成を目指します。

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