中期経営計画(リバイズ)
海外事業戦略

中期経営計画(リバイズ)における海外事業の主な取り組み

不透明な情勢がやや長期化すると想定し、主要各社ともに、2024年3月期・2025年3月期は利益創出を優先しつつ、経営基盤の整備に取り組み、次期中期経営計画に向けた成長戦略を実行していきます。

基本戦略 成長戦略
1.ECの拡大
デジタル戦略(OMO、CRM、アジアECプラットホーム)の推進により、お客さまとの接点を拡大し、EC成長を実現
2.市場トレンドにあった新商品の開発・提供
中国・アジア圏の市場トレンドの分析をもとにした新製品グループの開発・販売により、新規顧客との接点を拡大
サプライチェーンマネジメントの強化 ①海外事業における生産・材料調達過程の最適化
②グループ内の供給体制の再整備による製造コスト低減
③中国・アジアのアフォーダブル市場の強化に向けた自社外での供給ネットワークの拡充
非効率事業の
戦略見直し
LIVELYブランド(IO社)撤退
今後の事業展開について様々な可能性を検討するも、将来的に当該事業の業績の改善を図ることは困難であると判断し、撤退を決定

主要子会社における取り組み

(現地通貨ベース)

米国事業

足元の外部環境を踏まえて計画を見直し。EC事業の成長に取り組む一方で、コスト増に伴う利益率の悪化に対処すべく、コスト構造の見直しに着手

2023年3月期実績 2026年3月期目標
売上収益 184.2百万ドル 198.7百万ドル
営業利益 10.6百万ドル 9.4百万ドル
営業利益率 5.8% 4.7%
  • 実績・目標数値は米国ワコールのみ記載
  • 内部売上収益含む
  • 2026/3期の目標数値は社内管理ベースの数値を記載
  • EC重視のビジネスモデルへの転換を加速
    優位性のある新たな補正系商品グループの展開に加え、デジタルフィッティングサービスを核としたCRMの強化に努めることで、継続的なEC事業の成長を実現
  • コスト構造の見直し
    コストの上昇に対応するため、小売価格の見直しや流通業務のオートメーション化推進(自動ピッキングなど)、調達コストの低減を実行するほか、コスト構造の最適化に向けて、ビジネスモデルの見直しに着手

欧州事業

顧客の多様な価値観に応えるためのブランド戦略を推進すると同時に、ドイツ、フランスなど成長余地を有する地域における成長戦略を策定・推進

2023年3月期実績 2026年3月期目標
売上収益 117.7百万ポンド 132.5百万ポンド
営業利益 16.3百万ポンド 14.5百万ポンド
営業利益率 13.8% 10.9%
  • 内部売上収益含む
  • 事業利益はブランド償却費含む
  • 2026/3期の目標数値は社内管理ベースの数値を記載
  • EC重視のビジネスモデルへの転換を加速
    オランダ倉庫の効率性の向上、イギリス以外の地域におけるEC事業の強化(自社ECの展開、他社ECとの協業)
  • ヨーロッパ大陸における売上規模の拡大
    既存エリアの深耕とともに、大きな成長余地を有するドイツ、フランスでの営業活動を強化
    EC・実店舗を含めた販売網の拡大に加え、質やスピードをともなった成長の実現に向けて他社とのアライアンスやM&Aなども検討

中国事業

EC成長を実現するブランド戦略(商品機能・価格・プロモーション)により、売上回帰を図ると同時に、収益性の改善に向けたビジネスモデル改革に着手

2023年3月期実績 2026年3月期目標
売上収益 525.4百万元 660.0百万元
営業利益 -34.9百万元 44.0百万元
営業利益率 6.8%
  • 内部売上収益含む
  • 百貨店等の売上について総額表示(店頭価格ベース)への変更を行っていません。
  • 顧客ニーズに対応する商品の開発
    ①顧客の購買行動・ニーズ・商品トレンドの変化への対応力を強化
    大手ECマーケットプレイスにおける購買分析を行い、ブランド戦略(商品機能・価格・プロモーション)を策定・実行し、EC成長を図る
    ②スポーツ・アスレジャー商品の展開、高価格帯商品拡充
  • 経営効率の改善
    収益性の改善に向けて、コスト構造の見直しに着手
    低収益店舗の撤退、棚卸資産(在庫)の圧縮を実行

アジア事業

アジアヘッドクオーター体制のもと、アジア子会社間で連携
自社EC・他社ECそれぞれの強みを生かした施策を実行し、成長を実現する

2023年3月期実績 2026年3月期目標
売上収益 402.3百万ルピー 733.1百万ルピー
営業利益 -91.1百万ルピー -89.0百万ルピー
営業利益率
  • 実績・目標数値は、ワコールインディアのみ記載
  • 内部売上収益含む
  • 2026/3期の目標数値は社内管理ベースの数値を記載
  • 顧客接点の拡大とLTV向上
    ①他社EC:戦略的にECマーケットプレイスとの連携を強化することで、新規顧客の獲得に注力
    ②自社EC:会員プログラムなど独自コンテンツを充実させるとともに、実店舗との連携を加速
  • インド事業の強化
    ①従来のプレミアムラインに加えて、アフォーダブル市場対応の商品を新たに展開し、顧客層を拡大(24AW)
    ②インド国内での商品企画の実施、国内調達比率の向上
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