中長期経営戦略フレーム「VISION 2030」
経営方針
当社グループは、日本、米国、欧州、中国、東南アジアを中心に、インナーウェア事業などを展開しており、「ミッション」ならびに、70年を超える歴史の中で受け継いできた「創業の精神」をよりどころとして、各事業会社が複雑化・多様化する社会課題への取り組みを将来の「成長機会」として捉え、事業を通じて「社会課題の解決」と「持続的成長」の両立を目指す「サステナビリティ経営」を推進することで、企業価値の向上に努めていきます。
また、私たちの事業活動は、一人ひとりのお客さまの声に耳を傾け、謙虚に自らを変革し、人と人とが互いに信頼し合う「相互信頼」を積み重ねることで成り立っています。企業経営の透明性を高めることに継続して取り組み、公正性、独立性を確保することを通じて、「株主」「顧客」「従業員」「取引先」「地域社会」などすべてのステークホルダーとの「相互信頼」の関係を構築することで、社会になくてはならない存在を目指していきます。
中長期経営戦略フレーム「VISION 2030」
当社グループは、経営理念の実践に向けて、自社が抱える事業課題やお客さまの価値観、社会・環境の変化を見据えつつ、長期的なゴールからのバックキャスティングにより、2030年に向けたグループの将来ビジョンを示す「VISION 2030」を策定しました。
「VISION 2030」では、「高い感性と品質で、ひとりひとりのからだとこころに、美しさと豊かさを提供し、『世界のワコールグループ』として進化・成長する」ことを中長期的に目指す姿として掲げ、「国内の収益性向上と事業領域拡大」「海外事業の拡大と高収益構造への変革」「グループ経営力の強化」「資本効率の高い経営への転換」に取り組むことで、持続的な成長と企業価値の向上を実現します。
「VISION 2030」で目指す姿
高い感性と品質で、ひとりひとりのからだとこころに、美しさと豊かさを提供し、『世界のワコールグループ』として進化・成長する
『世界のワコールグループ』
- グループの商品・サービスや社会的課題に係る取組みが、全てのステークホルダーから高い信頼を得ている
- グループの人材、資産、ノウハウ、ネットワークを最大限活用し、世界的規模で競争優位性のある事業展開を行っている
- 革新的且つ高品質な商品・サービスで、新たな顧客体験を創造し続け、世界中のお客さまの生活を豊かに美しくし続けている
- 全世界の従業員がグループの目標、使命を理解し、その実現に向け、常識や過去にとらわれずに挑戦している
主要な取り組み項目

「VISION 2030」構成要素
お客さまや社会から必要とされる企業として進化し、ワコールグループが「MISSION」を達成するために、2030年に向けて取り組むべき項目を整理したものが、中長期経営戦略フレーム「VISION 2030」です。「VISION 2030」では、「高い感性と品質で、ひとりひとりのからだとこころに、美しさと豊かさを提供し、『世界のワコールグループ』として進化・成長する」ことを、中長期的に目指す姿として掲げており、「経営戦略」「マテリアリティ(重要課題)」「役員・従業員の行動指針(アクション)」という3つの要素で構成されています。
会社の対処すべき課題
中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)
新中期経営計画(2023年3月期~2025年3月期)は、「VISION 2030」の達成に向けた礎を築く重要な期間です。グローバルベースでブランドを展開するものづくり企業として、多くの人々の豊かな生活に貢献するとともに、持続的な成長が可能な高収益企業への転換を果たすための取り組みに注力します。
主要な取り組み項目

CX戦略
CX戦略は、デジタル技術を活用し、一人ひとりのお客さまとワコールの「深く・広く・長い」関係性を構築し、LTVの向上を目指す戦略です。