コーポレート・ガバナンス体制
企業統治の体制の概要、及び当該体制を採用する理由
当社は、各事業に精通した社内取締役と多様なキャリアを有する社外取締役で構成する取締役会と社外監査役を含む監査役会によるガバナンス体制を採用しています。当社はこのガバナンス体制が、持株会社としてグループ会社各社における業務執行の監督・監査を実施し、より良質な経営を実現・維持するために有効であると考えています。
取締役会は客観的な観点による監督と経営判断を行うため、取締役6名(うち社外取締役3名、うち女性1名)で構成し、監督機能の強化と意思決定の向上を図っています。また、経営責任を明確にするため取締役の任期を1年とし、環境の変化に迅速に対応できる経営体制の構築を図っています。
監査役会は監査役5名(うち社外監査役3名)で構成し、経営に対する監視・監督機能の強化を図っています。
また、取締役及び主たるメンバーで構成する「グループ経営会議」を設置し、グループ経営戦略やその他の重要な経営課題に関する事項の検討、並びに取締役会での審議事項の事前審査等を行っています。
コーポレート・ガバナンス体制

取締役会、諮問委員会、及び主要な会議体の構成と概要
名称 | 概要 | |
---|---|---|
1 | 取締役会 | 取締役会規則に基づき、定例取締役会を毎月開催し、加えて必要に応じて臨時取締役会を随時開催し、経営方針、経営戦略などの重要な業務に関する事項や法令、定款で定められた事項の決定を行っています。 |
2 | 役員指名諮問委員会 | 取締役会の諮問機関として、独立社外取締役を委員長とし、社外取締役3名、社内取締役2名で構成しています。毎年度奇数月(7月~1月)の取締役会開催日の開催を原則とし、取締役に対する評価及び選解任、昇任について検討し、決議事項を取締役会に答申します。委員会は委員全員の出席により成立し、全会一致をもって決議します。 位置づけ:取締役会の諮問機関 委員長:岩井 恒彦(社外取締役) 構成メンバー:社外取締役、代表取締役社長、代表取締役副社長執行役員グループ管理統括担当 役割:取締役の選解任・昇任について審議、答申 |
3 | 役員報酬諮問委員会 | 取締役会の諮問機関として、独立社外取締役を委員長とし、社外取締役3名、社内取締役1名、執行役員1名(グループ人事担当)で構成しています。毎年度4月、7月、2月の取締役会開催日の開催を原則とし、取締役の報酬ついて検討し、決議事項を取締役会に答申します。委員会は委員全員の出席により成立し、全会一致をもって決議します。 位置づけ:取締役会の諮問機関 委員長:岩井 恒彦(社外取締役) 構成メンバー:社外取締役、代表取締役副社長執行役員グループ管理統括担当 役割:取締役の評価・報酬について審議、答申 |
4 | 独立社外役員会議 | 独立役員を中心としたメンバーで構成し、取締役会に関する意見交換を通じて、取締役会の評価を実施しています。また、評価内容は取締役会に答申後、コーポレート・ガバナンス報告書で開示しています。 位置づけ:独立会議 構成メンバー:社外取締役、社外監査役、常勤監査役、代表取締役副社長執行役員グループ管理統括担当 役割:取締役会の評価や運営改善にむけた審議、社外取締役・監査役の連携強化 |
5 | グループ経営会議 | 取締役及び主要な経営メンバーで構成し、グループ経営戦略やその他の主要な経営課題に関する事項の検討、並びに取締役会での審議事項の事前審査を行っています。 |
6 | 経営課題検討会 | 中長期の全社戦略や主要な経営課題の検討及び単年度の経営方針や中長期計画の原案作成のため、必要に応じ適宜開催しています。 |
7 | 四半期業績確認会 | 四半期ごとに開催し、業績及び施策の実施状況を確認しています。また、目標未達の場合はその改善策を検討し、必要に応じて目標の見直しを行っています。 |
8 | 企業倫理・リスク管理委員会 | 代表取締役社長執行役員を統括責任者、代表取締役副社長執行役員グループ管理統括担当を委員長として、社内取締役、事業会社の取締役、執行役員ほかで構成しています。コンプライアンス体制を整備し、当社グループに重大な影響を与えるコンプライアンス上の問題の検討、企業倫理の浸透と啓発、当社グループの経営上のリスクの統括管理を実効的に推進しています。 |
9 | サステナビリティ委員会 | 代表取締役社長執行役員を統括責任者、サステナビリティ推進担当執行役員を委員長として、社内取締役、事業会社の取締役、執行役員ほかで構成しています。グループ全体のサステナビリティ活動の方向性の議論や取り組み状況のモニタリングを行います。 |
取締役会と監査役会の多様性
取締役
氏名 | ●男性 ●女性 |
独立性 (社外のみ) |
当社が期待する知見・経験(*) | ||||||||
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企業経営 (経験・知見) |
法務 コンプライアンス |
財務 会計 |
サステナビリティD&I | 人材開発 組織開発 |
グローバル | DX | マーケティング | 技術・生産 品質管理 |
|||
安原弘展 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
宮城 晃 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
矢島昌明 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
黛まどか | ● | ● | ● | ● | |||||||
齋藤 茂 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
岩井恒彦 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
- (*) 上記一覧表は、候補者の有する全ての知見や経験を表するものではありません。
監査役
氏名 | ●男性 ●女性 |
独立性 (社外のみ) |
当社が期待する知見・経験(*) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
企業経営 (経験・知見) |
法務 コンプライアンス |
財務 会計 |
サステナビリティD&I | 人材開発 組織開発 |
グローバル | DX | マーケティング | 技術・生産 品質管理 |
|||
北川真一 | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
岡本克弘 | ● | ● | ● | ● | |||||||
白井 弘 | ● | ● | ● | ● | |||||||
浜本光浩 | ● | ● | ● | ● | |||||||
島田 稔 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
- (*) 上記一覧表は、候補者の有する全ての知見や経験を表するものではありません。
社外取締役および社外監査役
当社の社外取締役は3名、社外監査役は3名です。社外取締役は、国内外の文化芸術分野において広く活躍する者及び経営者として豊富な知見と経験を有する者が就任しており、各分野での豊富なキャリアと専門的な知識に基づいた客観的、中立的な助言によって取締役会の意思決定の適正性を向上させる役割を担っています。
また、社外監査役は、財務・会計に関する高い知見を有する公認会計士、当社から独立した弁護士、及び金融機関における長年の経験と経営者としての豊富な見識を有する者が就任しており、高い独立性を保持しつつ、専門的見地より取締役の意思決定、業務執行の適法性について、厳正な監査を行っています。
社外役員選任の理由
社外取締役 | 選任の理由 | 専門性・見識を期待する 分野 |
取締役会出席状況(2022年3月期) |
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黛 まどか | 俳人として国内外の文化芸術分野において広く活躍されています。その見識と経験をもって当社の多様性尊重の経営に貢献していただくことが期待できます。 | サステナビリティ、D&I、 人材開発 |
14回/14回 |
齋藤 茂 | 他社において代表取締役会長を現任されており、長年の経営者としての豊富な経験と見識を有することから、経営の監督機能をより高めることが期待できます。 | 企業経営、 グローバル、DX |
14回/14回 |
岩井 恒彦 | 経営者としての豊富な知見や経験に加え、研究、生産、技術分野に関する専門知識を有されており、経営の監督機能をより高めることが期待できます。 | 企業経営、 法務・コンプライアンス、 サステナビリティ、 D&I・マーケティング、 技術・生産品質管理 |
14回/14回 |
社外監査役 | 選任の理由 | 取締役会及び監査役会の出席状況(2022年3月期) | |
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取締役会 | 監査役会 | ||
白井 弘 | 公認会計士としての会計・財務の専門的な知識・経験等を当社の監査体制に活かしていただくことが期待できます。 | 14回/14回 | 15回/15回 |
浜本 光浩 | 弁護士としての経験と専門知識を当社の監査体制に活かしていただくことが期待できます。 | 14回/14回 | 15回/15回 |
島田 稔 | 金融業界における長年の経験、経営者としての知見、海外経験を当社の監査体制に活かしていただくことが期待できます。 | 14回/14回 | 15回/15回 |
監査役と監査役会の機能強化
当社の監査役は、常勤監査役2名と独立社外役員である社外監査役3名の5名で構成されています。また、監査役の職務を補佐する監査役会事務局として専任スタッフを1名配置するとともに、監査室が監査役の求めに応じて適宜その職務を補助する体制を執っています。監査役会は、監査役会規則に基づき、原則として定例取締役会に先立って毎月開催し、加えて必要に応じて臨時監査役会を開催し、監査報告の作成及び監査の方針、業務及び財産の状況の調査の方法その他の監査役の職務の執行に関する事項の決定を行っています。
社外監査役は、監査役会に出席し、常勤監査役から業務監査の状況、重要会議の内容その他の報告を受けるなど常勤監査役と十分な意思疎通を図って連携するとともに、会計監査人及び内部監査部門(監査室)からの各種報告を受け、財務報告の適正性を含めた内部統制システムの監査を実施しています。また、監査役会での議論を踏まえたうえで取締役会その他重要な会議に出席するとともに、子会社への往査・ヒアリング等を通じて監査の実効性を高めています。
内部統制
当社では代表取締役社長執行役員直轄の内部監査部門である監査室が「内部監査規程」に準拠し、当社及び国内外の子会社を対象に、業務遂行の適法性・妥当性等を監査するとともに内部統制の有効性を評価し、この結果を定期的に代表取締役社長執行役員へ報告しています。
なお、内部監査部門(監査室)の人員数は9名で、監査役と内部監査部門(監査室)は、毎月1回の頻度で定期的な報告確認会を実施しています。主な内容は、監査役の出席している主要な会議内容の報告、監査室の活動報告等です。監査に必要な文書等の情報は共有できる体制を整えており、監査調書についても相互に交換・確認を行うなど、両者が連携して、より効率的・効果的な監査を実施できる運営を行っています。