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2019年07月30日

米国子会社を通じた「Intimates Online, Inc.」社の買収について -DNVB「LIVELY」の取得でEC市場での成長機会の創出と競争力を強化-

 ㈱ワコールホールディングス(本社:京都市、以下 当社)は、本日開催の取締役会において、「LIVELY(ライブリー)」のブランド名称で女性用インナーウェア等の商品企画と小売販売を行っている、米国のDNVB(デジタル・ネイティブ・ヴァーティカル・ブランド(*1))企業 Intimates Online, Inc.(本社:米国ニューヨーク州、以下 IO社)の発行済株式の全てを、米国にある当社連結子会社のWacoal International Corp.(本社:米国ニュージャージー州、以下 WIC社)を通じて取得する株式譲渡契約書を締結することを決議いたしました。

 IO社とともに、米国をはじめとするEC市場での成長機会の創出と競争力の強化を図ることで、海外での事業成長を加速させていきます。

  IO社は、2015年にMichelle Cordeiro Grant(ミシェル・コルデロ・グラント)氏が、米国で創業した典型的なDNVB企業のひとつです。IO社は、米国内で「LIVELY(ライブリー)」ブランドの女性用インナーウェアを中心に商品の企画開発、小売販売を展開しています(https://www.wearlively.com/)。自社Eコマースを主要販路に、SNSをはじめ新しいデジタルメディアを顧客とのコミュニケーションツールとして活用するマーケティング手法が特長です。

 事業活動を通じて自律する女性とその活動を支援することを企業理念としています。企業理念への共感を通した顧客のコミュニティ形成や支援に力点を置いて、独自のアンバサダープログラムを活用しながら、他社(他者)が追随できないマーケティングを生み出しています。
IO社を当社グループに組み込むことで、従来の当社グループの中心顧客とは異なるミレニアル世代の顧客を獲得し、Eコマース売上やデジタルマーケティング手法を通して将来の成長を取り込むことができます。また、当社グループが有する商品の企画開発力や製造品質、海外の事業インフラ等を活用することで、IO社の成長スピードをより一層高めることができます。

経営陣のコメント

株式会社ワコールホールディングス 代表取締役社長 安原弘展
「デジタル・ネイティブ・ヴァーティカル・ブランドとして、ミレニアル世代の熱心で誠実な顧客に支持を受けて成長を続ける『LIVELY』ブランドは、インナーウェア市場におけるイノベーターだと認識しています。今回の投資の目的は、テクノロジーの革新によって大きく変化する市場において、貴重なチャンスをつかむことにあります。『LIVELY』は、海外事業の成長戦略に重要な役割を果たすものと考えています。また、規模の拡大に沿って効率の高いビジネスモデルを築くことが可能になるため、しっかりと事業育成に取り組んでいきます。デジタルマーケティングに強みを持つ同社との間で創出される相乗効果が、グループの将来像の実現に向けて、強力な推進力になると確信しています。」

株式会社Wacoal International Corp. 取締役社長 川西啓介
「躍進しているデジタル・ネイティブ・ブランド『LIVELY』を、ワコールファミリーに迎えることに興奮しています。『LIVELY』のデジタルマーケティングの専門知識と、ワコールの擁している鋭い商品企画・開発力、および世界に広がる事業資産との組み合わせは、重要なミレニアル世代に対する存在感を高め、一層幅広い消費者からの支持を獲得し、グループ全体に大きな利益をもたらすと確信しています。」

Intimates Online, Inc. 創業者・CEO Michelle Cordeiro Grant(ミシェル・コルデロ・グラント)
「ワコールグループという素晴らしい組織に加わることを、わたしたちはみな誇りに感じています。『LIVELY』は、女性たちが活き活きとし、自ら情熱的に、意図的に、自信を持って人生をおくることができるよう、彼女たちをインスパイアしています。『ワコール』と『LIVELY』、両ブランドの核となっている価値観を通して生まれる美しいシナジーは、マーケットシェアを高めるだけでなく、新しい市場を生み出すことを可能にするでしょう。ワコールとともに、世界中のお客さまと彼女たちのコミュニティへ、ポジティブな影響を与えることができるのを、とても楽しみにしています。」


*1:DNVB(デジタル・ネイティブ・ヴァーティカル・ブランド)について
・DNVBとは、自社で商品の企画開発を行い、製造品質にも責任を持ち、その商品を自社のEC(Eコマース)チャネルで直販する。その名のとおり、川上から川下まで、垂直的にすべてのバリューチェーンに責任を負うブランド。自社のECが主要チャネルのため、顧客情報を直接保有するのが特長。
・D2Cのプラットフォームとの本質的な違いは、顧客と一緒になってブランディング、つまり、ブランドの共創を行う点。ブランドの理念や体験した価値への共感を、SNSなどのデジタルメディア上で展開・共有しながら、消費者の行動を連鎖的に喚起する。

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