DX推進体制

当社では持続的な成長と事業効率の向上の両立を実現するため、DX戦略を重要な取り組みと位置付けており、執行役員グループDX推進担当(23年4月より㈱ワコール取締役マーケティング本部長兼任)をリーダーとしたグループ横断体制のもと、DX戦略を推進しています。なお、DX戦略に対する具体的な取り組み施策、進捗状況については、定期的に取締役会へ報告することとしています。
なお、㈱ワコールのDX戦略については、マーケティング本部(イノベーション戦略室ならびに戦略部)における顧客起点DXを軸に、 各事業と連携して戦略実行しています。

㈱ワコールのDX戦略

㈱ワコールでは、厳しさを増す外部環境の中でも、高い収益力を確保できる体質へ変革するため、コスト構造改革を実行するとともに、ブランド力・顧客ロイヤリティ・人材力の強化を行い、再成長への回帰を目指しています。また、顧客・市場の変化に迅速に対応できる新生ワコールとなるべく、デジタルを活用し た顧客起点のバリューチェーンを再構築するため、需要連動型のサプライチェーンマネジメントなどの改革を進めていきます。
成長戦略として取り組みを進める顧客戦略では、深く広く長い関係性を顧客と構築するため、デジタルを徹底的に活用し、一人ひとりにとっての最適な顧客体験の提供をおこなっています。

「顧客戦略」の具体的な取り組み

  • バリューチェーンを顧客起点で再構築。顧客データ、顧客の声、販売員(BA)の接客知見を徹底的に活用
  • 3D計測サービス(SCANBE)やアプリ(CARNET)を通じ、リアルとオンラインで一貫した満足度の高い顧客体験を実現
  • LTV最大化に向け、ロイヤルカスタマーの育成パスを特定し、管理指標を継続モニタリング

DX人材育成

当社グループは、先人たちが前例にこだわることなく今日の企業グループを築いてきたように、今後も大胆に、また果敢にチャレンジする風土を大切にしながら、新風を吹き込み新しい価値を創造する多様性の尊重こそが競争の源泉になると考えており、新卒採用と同様に経験者採用(第2新卒採用、キャリア採用等)にも力を入れております。㈱ワコールでは、今後も引き続き、経営幹部候補人材、グローバルやEC、DX等の専門人材の補完など、総合職の採用人員の3~5割程度を経験者採用としていく予定でおります。また、(株)ワコールでは、事業成長や新規事業に必要なスキルを持った人材を育成するため、リスキリング(学び直し)による人材育成に取り組んでいます。2024年3月期においては内勤業務の労働生産性向上を目指したITリテラシーの底上げ策の一環としてオンライン学習ツールの運用を開始しました。

サイバーセキュリティ体制

当社グループでは、企業倫理・リスク管理委員会が取締役会の承認のもと、「リスク管理基本規程」を定めています。同規程をもとにリスクカテゴリごとの責任体制を明らかにし、当社グループ全体のリスクを網羅的・総括的に管理するリスク管理体制を構築しています。なお、情報セキュリティに関するリスクが多様化し、事業運営上の影響度が高まっていることから、新たに「情報セキュリティ部会」を新設しています。
情報セキュリティ部会は、グループの事業活動における情報セキュリティリスクの低減を推進するため、顧客個人情報や重要技術情報を狙うサイバー攻撃などの情報セキュリティ全般の情報収集、現状調査、分析等を実施し、グループの活動方針や具体的対策の立案、関連規程の制定・改廃、戦略投資案件を審議するとともに、進捗状況のモニタリングを行います。審議された方針や活動内容については、企業倫理・リスク管理委員会を通じて、定期的に取締役会に報告を行います。

情報セキュリティ部会

具体的な取り組み:

  • 情報セキュリティ全般に関する方針や行動計画の策定
  • 情報セキュリティに関連する戦略投資案件の審議
  • 情報セキュリティ推進にあたるグループ会社への指導及び助言
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