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トップメッセージ

ワコールグループは、「世の女性に美しくなって
貰う事によって広く社会に寄与する」という
目標のもと、当社ならではの企業価値の創造により、
「世界のワコール」を目指しています。

代表取締役社長 安原弘展

変化への対応力を発揮できるワコールグループへ

2018年6月から、塚本能交が代表取締役会長に、私が代表取締役社長に就任し、新しい経営体制が始動しました。当社を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。社会からの期待を正しく認識し、お客さまの変化に対応した事業体制を築くよう邁進してまいります。素晴らしい人材や高品質のものづくりの技術といった強みに一層の磨きをかけるとともに、環境変化への対応力に優れ、社会から永く存続を期待される企業に高めてまいります。

グループの将来像 「グループとして世界のワコールを目指す」

私たちが考える「世界のワコール」とは、以下のような姿の実現です。

  • 世界中の市場でワコールグループの商品やサービスが、お客さまから高い信頼を得ている
  • グループのネットワークのもと、世界的規模で連携のとれた事業展開を行っている
  • 常に先駆的な商品を世界の市場に提供し、下着文化の領域を開拓し続けている
  • グループの目標や経営理念が、全世界の従業員に浸透している

創業の精神が支えるワコールの存在価値

当社は「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」という目標を掲げています。私たちのすべての事業活動の根底には、常にこの目標に対する信念と情熱があり、その実現に向けてお客さまや、お取引先、一般社会との、また従業員相互の信頼関係を築くための地道な努力を積み重ねてきました。私たちには世の女性たちが自信を持ち、胸を張って活躍できることに貢献してきたという自負があります。
将来にわたってワコールグループが持続的に成長するためには、これまで以上に創業の精神や経営理念の実践が欠かせません。女性の美に貢献する企業としての責務を果たすために、「失敗を恐れない」姿勢でし続けることの大切さを会長の塚本は説いています。今やワコールの事業拠点は、世界各国に広がっていますが、これらが相互に連携し、シナジーを発揮していくには、全社員で共有する価値観が不可欠になります。ワコールの根幹にある経営理念を理解した上で、環境の変化に対応するために変えるべきことは積極的に変えることによって、時代に敏感な「女性と共にある」企業でありたいと考えます。

株主との信頼関係づくり

株主の皆さまへの利益配分に関しましては、収益力向上のための積極的な投資による企業価値の向上を図りながら、1株当たり当期純利益の増加を図るとともに、連結業績を考慮しつつ安定的な配当を実施させていただくことを基本方針としております。大切なことは短期的な業績変動に大きく影響されることなく、安定的に配当を増やしていくことで、新しい株主さまにも、古くからの株主さまにも報いることだと考えています。
内部留保金につきましては、企業価値向上の観点から、国内事業における顧客接点の拡大や、海外事業拡大のための積極的な投資に加えて、競争力の維持や成長力強化のための戦略的投資に活用し、将来の収益向上を通して、株主の皆さまへの還元を図らせていただきたいと考えております。

大いなる将来へ、100年を超えて存続を期待される企業へ

2019年11月に、当社は創立70年を迎えます。「世の女性に美しくなって貰いたい」という創業者の思いを胸に、長年にわたって事業を続けてこられたのは、ワコールを愛してくださるお客さま、成長を後押ししてくださる株主さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまの支えがあればこそと、感謝の念に堪えません。
これまで、当社に対する信頼を生んできたのは、お客さまの期待を超える製品やサービスの品質であったと思います。50年にわたって蓄積してきた女性の体型データやものづくりの技術、体系立てた教育を受けた販売員といった、「見えない資産」が品質を高め、競合が一朝一夕に追いつけないブランドとして、成長の原動力となってきました。
昨今盛んに報じられているように、組織内部の不正や不作為は一瞬にしてブランドを毀損してしまいます。見えない資産に投資し続け、より強固なものにしていくことは、変えてはならない経営の基本的な考え方です。
人的資産の拡充は当社の成長に欠かせません。女性の活躍増進だけにとどまらない、さらに踏み込んだダイバーシティの視点から事業基盤を整備するほか、テレワークの導入など、働き方改革の促進によって組織や人材の一層の活性化を図り、「見えない資産」の価値向上を目指していく考えです。
ステークホルダーの皆さまからの当社に対する関心事や期待値がより進化してきています。社会の期待・要請を感じ取り、企業としての体制を変えていかなければ、成長には結びつきません。人権、労働慣行、倫理などの社会的な要求に対して、お取引先と協働しながら一層の責任を果たしてまいります。また、時代の要求する新製品を世に送り出す、お客さまがお買い求めになりたい場所・方法で商品をお届けするために、組織内部の、あるいはパートナーとの取り組みの枠組みを固い意志をもって変えていきます。持続的成長のために、社会の声を受け止め、経営基盤の継続的改善を図ります。
大いなる将来に向けて柔軟な対応力を発揮できる体質へと進化させ、より大きな成果を生み出すことで企業価値を高め、いつの時代も存続を期待され続ける企業でありたいと願っています。
株主・投資家の皆さまには、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2018年6月安原弘展