知的財産

知的財産の取り組み

■ワコール独自の価値をお客さまへ提供

ワコールでは、お客さま一人ひとりが自分らしくいられるよう、一番近い存在として寄り添うことをミッションに、お客さまをエンパワーメントする商品やサービスの創出に取り組んでいます。人体科学に基づいた設計や高品質なものづくりと接客による技術とデザイン、ブランド力がワコールの強みであり、これらを知的財産権で保護・活用することで、独自の価値をお客さまへ提供しています。
また、ワコールでは、知的財産権を、全事業活動に密接に関連する重要資産と位置づけており、競争優位の確保および将来への戦略的投資として認識しています。特に、成長戦略の中核となるDX戦略、CX戦略、新規事業開発などの領域においては、知的財産の積極的な活用を通じて、新たな価値創造ならびに事業・技術ポートフォリオの構築に取り組んでいます。

■当社知的財産権の侵害への厳格な対応

国内外における模倣商品の出現や、他社による商標、特許等の無断使用といった当社知的財産権の侵害に対し、厳格な措置を講じております。近年ではインターネットによるグローバル化に伴い、ブランド価値が棄損される事例、とりわけSNSを中心に当社ブランドを騙る「なりすまし」詐欺広告の出現を重大な事業リスクと認識しています。これらに対して、消費者への注意喚起、販売経路の追跡と監視および排除措置の実施等を徹底するとともに、国内外のお客さまの保護に努めています。

■他社知的財産の尊重

インナーウェア業界を含むファッション・アパレル業界においては、ファッションロー(Fashion Law)の観点から知的財産がビジネスに欠かせない重要な要素のひとつとして認識されてきています。この状況を受けて、これまで以上に他社の知的財産権を尊重し、当社の創業の精神に基づき正々堂々と事業活動を遂行することが不可欠であると考えています。

推進体制

ワコールでは知的財産を専門とする部門を設置しています。当該部門では、以下の取り組みを中心に活動し、知的財産を活かした競争優位性の強化に努めることで、ブランド価値と企業価値向上に寄与しています。

  • ブランディング、事業、開発支援(発明やブランド形成支援や権利化等)
  • 侵害品、詐欺広告への対策(ブランドや開発成果を毀損するものの排除)
  • 知的財産リスク回避の徹底(他社権利の侵害防止、精度の高い調査等)

従業員への教育

知的財産に対する正しい理解と活用による新たな価値創造の源泉となることを目指して、従業員の知的財産リテラシーの向上を目指しています。従業員に対する教育では業界の知的財産動向の共有や具体的な事例を解説する実践的なセミナーの開催などを行い、知的財産の重要性について周知徹底に取り組んでいます。

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