消費者と地球にやさしい事業活動の推進

ワコールグループでは、消費者に長く愛していただけるものづくりに努めるとともに、「地球環境を守ることは企業の責務である」との認識に立ち、環境保全に配慮した事業活動を推進しています。
(株)ワコールでは、サプライチェーン上の資源・資材の持続可能な利用および省資源対策、廃棄物の削減・リサイクルを推進するため、環境配慮型資材の調達方針や品質基準を審議するとともに、生産や調達活動における廃棄物削減の進捗状況のモニタリングを行っています。また、生産部門の従業員を中心に『SDGsプロジェクト』を展開し、残材料の寄付や利活用に関する広報活動を通じて、環境配慮施策に対する社外認知の向上を図るとともに、残材料の活用による新規事業・ビジネス創出を目的として活動しています。特に、残レースなどの廃棄素材を活用した地域や他企業との共創を推進しています。

廃棄物の削減

長く愛されるものづくり

お客さまに“長く愛していただく”商品を提供するため、材料調達、商品企画・設計、生産の全ての過程で品質向上に向けた活 動を推進しています。長くご愛用いただくことを通じて、お客様のサステナブルな消費活動に貢献します。
詳細は、こちらをご覧ください

一人ひとりにフィットするサービスにより、サステナブルな選択を提供

販売員によるコンサルティング販売、デジタル技術を活用した「SCANBE」により、一人ひとりにフィットする商品やサービスを提供することで、サステナブルな選択を可能にします。

在庫を残さない仕組みづくり

(株)ワコールでは、需要に応じた生産体制(需要連動生産)を採用し、無駄のない生産を目指すことで、製品廃棄の最小化に努めています。その結果、同社における製品廃棄率(生産数に対する廃棄数)は約1%に抑えられています。

資源・資材の持続可能な利用

アップサイクルの取り組み

■国内

2024年には、京都の企業「香老舗 松栄堂」と協働し、両社のものづくりの精神に触れながら、世界に一つだけの匂い袋を制作するワークショップを開催しました。さらに、Z世代とともに新たな古着循環の仕組みを推進するリユースイベント「循環フェス」においても、ワークショップの開催やアップサイクル商品の販売を通じ、地域と連携した循環型社会の実現に取り組んでいます。こうした活動を通じ、取引先からのワークショップ開催依頼が増加しており、残材料活用を介した新たな顧客接点の創出にもつながっています。

■海外

アップサイクル活動は日本のみならず、海外グループ企業にも波及しています。中国の大連ワコールでは、残材料を利用したウォールアートや従業員制作の手芸作品展示などを通じて、社内外のステークホルダーに対し、生産工程で発生する残材料の課題および活用可能性に関する意識啓発の機会を提供しています。

循環型リサイクルハンガーの取り組み(プラスチックごみの削減)

㈱ワコールでは、2000年より日本コパック株式会社と協働し、「リサイクルハンガー」の取り組みを進めています。これまで、チェーンストア(量販店)で使用されたプラスチックハンガーを年間約900万本回収し、他のプラスチック製品や固形燃料へとリサイクルすることで、プラスチックごみの削減に努めてきました。
さらに、2023年には回収したプラスチックハンガーを原料とした「循環型リサイクルハンガー」を開発し、導入しています。これにより、資源の有効活用と環境負荷の低減を一層推進しています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

ブラ・リサイクル


(株)ワコールで実施する「ワコールブラリサイクル」活動は、「ブラジャーは捨てにくい」というお客さまの声から生まれた、不用になったブラジャーを回収・リサイクルする企画です。株式会社JEPLANの「BRING」に参加して実施しており、回収されたブラジャーは再生プラスチックに生まれ変わります。


  2008/3(スタート当初) 2022/3 2023/3 2024/3 2025/3 累計
実施店舗数(店) 750 800 800 800
ブラジャー枚数*(枚) 30,000 257,000 240,000 204,000 188,000 3,576,200

* 回収重量を基に、1枚100gで換算した数値

環境配慮型商品の開発

環境配慮型素材の採用

ワコールグループでは、持続可能な地球環境の実現に向けて、事業活動全体で環境負荷の低減に取り組んでいます。その一環として、商品開発において「環境配慮型素材」の採用を進めています。
ワコールでは、2030年までに再生繊維やリサイクル糸などに切り替えるなど、環境配慮型素材の使用比率を「50%」までに高めることを目標に掲げています。

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