
万博出展 総括レポート ―大阪・関西万博で「からだ・福祉×デザイン・未来」をテーマに3つの取り組みを展開―
株式会社ワコールは、大阪・関西万博において、ウエルネス・福祉×デザイン・教育の分野で未来を見据えた3つのプロジェクトを展開しました。
これらの取り組みは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」と、ワコールが目指す姿「お客さま一人ひとりと『深く、広く、長く』つながる」というビジョンが共鳴し合い生まれた挑戦です。
<取り組み概要>
• PHR連携が生み出す、新時代のウエルネス体験
ワコールの 3D 計測サービス「SCANBE(スキャンビー)」と asken の食事管理アプリ「あすけん」が連携し、「3Dボディスキャンから始まるヘルスケア体験」を提供
• 未来のおむつコレクション
福祉とファッションを融合した、下着メーカーならではのアイテムを万博オリジナルデザインで提案
• 「未来のトビラをひらく『こども万博』」
子どもたちが“デザイナー体験”を通じて想像力とものづくりの楽しさを育むブースを展開
【取り組み①】3Dボディスキャンから始まるヘルスケア体験
ワコール×asken 万博で実現した新しいPHR*プログラム
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ワコールは、経済産業省が実施する「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業」のサービス事業者に採択され、AI食事管理アプリ「あすけん」を展開する株式会社askenと連携。「3D ボディスキャンから始まるヘルスケア体験」と題した新しいヘルスケアプログラムを共同開発し、大阪・関西万博に出展しました。
*…PHR:Personal Health Record
一人ひとりの食事、睡眠、運動等の日々の健康データや、健康診断情報や処方箋といった医療・介護データ、これらを生涯にわたって電子的に記録・管理する仕組み。
体験プログラムの流れ
来場者は、3Dボディスキャナーによるセルフ計測を体験後、ワコール公式アプリ「WACOAL CARNET(ワコールカルネ)」で自身のボディデータと食事管理データを確認。さらに、“ありたい自分”をアプリに入力することで、食事や運動のアドバイスを受けられる仕組みです。
このユースケースは、ワコールの3D計測サービス[SCANBE(スキャンビー)]と「あすけん」のデータを掛け合わせ、からだの「外側」と「内側」両面から自分を知る新しいユースケースを実現しました。
万博での反響
2025年6月21日~29日に開催された本体験は、事前予約枠が早期に満員となり、当日のデモ体験含めて多くの来場者で賑わいました。参加者からは、「自分の体型をデータで見たのは初めて」「楽しかった」「トレーニングや健康管理の参考になる」といった声が寄せられました。
この取り組みは、SCANBEのヘルスケア領域との親和性を実感するとともに、今後のサービス開発に向けてインサイトを得る機会となりました。
ワコールの3D計測サービス[SCANBE(スキャンビー)]
「わたしを知って、わたしになる。」をコンセプトに、3D計測をはじめとしたサービスを通じて“自分らしさの実現”をサポート。3秒のセルフ計測により、自分のからだを360度見られる3D映像や、ブラジャーをはじめとしたアイテムのサイズ、全身20か所の採寸データ、体型の特徴を無料で知ることができます。
ワコール公式アプリ[WACOAL CARNET(ワコールカルネ)]と連携することで、自身のスマートフォンでも計測データを見ることができ、過去の計測データとの比較も可能。
2019年のサービス開始以来、全国約30店舗で展開し、2025年9月時点で延べ32万人に体験いただいています。
<[SCANBE]が受けられる店舗はこちら>
※通常店舗で提供している[SCANBE]のサービスと、万博でのサービス内容は異なります。
【取り組み②】「O-MU-TSU WORLD EXPO 」未来のおむつコレクション
残材料から生まれた、新しいおむつのかたち
2025年6月24日、万博会場で開催された「O-MU-TSU WORLD EXPO」(主催:一般社団法人日本福祉医療ファッション協会)では、「誰もがオシャレを楽しめる世界へ」をテーマに、デザイン性のあるおむつを紹介するコレクションが行われました。
コレクションの概要
本イベントには、おむつメーカーをはじめとする多様な企業が参画し、デザイン性のあるおむつ31点がファッションショー形式で披露されました。
従来、着用に心理的な負担を感じやすい大人用おむつに、機能性はそのままにデザイン性をプラス。
“身につけることを前向きに楽しめる”アイテムは、新しい価値観を創造し、注目を集めました。
ワコールの出展作品
ワコールは、以下の3作品で参画しました。

万博オリジナルデザインのホルターパンツ*(写真左の2作品。左からプリントタイプ、スパンコールタイプ):2025年10月発売の「おでかけ楽パンツ」の基本設計をベースに、主催者の「ロック&モード」のイメージから、デザイナーがこだわりぬいてデザイン・制作した作品。数多くのメディアに取り上げれらました。
*…尿取りパッドを保持する布製のパンツ
京都精華大学との連携作品(写真右):ワコール提供の残材料・残レースを使用し、学生と共同で制作した作品。残材料の再利用と学生のフレッシュな視点が融合したデザインになりました。
日常生活を支えるアイテムから前向きに楽しめるアイテムへ――。
ショー当日は、おむつをテーマにしたトークショーとファッションショーを通して、楽しみながらおむつをより身近な存在として感じていただきました。
ワコールは、これまで見落とされていた「おむつのデザイン性」の部分に着目することで、誰もが心地よく、前向きに身につけられる選択肢を広げるとともに、サステナブルなものづくりの新たな可能性を発信しました。
【取り組み③】未来をつくるこどもたちへワコールのものづくりを伝える
「こども万博2025」でワコールのデザイナー体験
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2025年10月10・11日、「未来のトビラをひらく」をテーマに開催された体験型イベント「こども万博2025」に、ワコールは“デザイナー体験ブース”を出展しました。
本イベントは、“未来をつくる、こどもたちの冒険”をコンセプトに、こどもたちが夢を描き、挑戦する姿を応援する学びと体験の祭典です。ワコールは、「もしワコールにデザイナーとして入社したら?」というワークショップのテーマを通じて、こどもたちに“ものづくりの楽しさ”を伝えました。
ワークショップの内容
ワークショップでは、紙芝居やクイズを通じてインナーウェアができるまでの工程を楽しく学び、最後には、ブラジャー製造時に出るレースやアップリケなどの残材料を使ったオリジナル髪ゴムづくりに挑戦。素材の美しさや、ものづくりの楽しさに触れたこどもたちからは、「素材がきれい」「おうちでも作ってみたい」といった声が寄せられ、ブースは終日賑やかな活気にあふれていました。
参加者と成果
2日間で約140名のこどもたちが参加し、創造力を育む貴重な時間となりました。この取り組みは、ワコールにとっても“未来を担う世代との新しいつながり”を築く場となったといえます。
新キャラクターも登場
さらに、ワコールから7月に誕生した新キャラクター「カップリーナ・ププ」「カボリーナ・ポポ」も登場。かわいらしい世界観でこどもたちの心をつかみ、イベントを一層盛り上げました。
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万博を通して見えた未来
“からだを知る・福祉×デザイン・未来を育む”
3つの出展を通じて、ワコールは「からだを知る」「福祉×デザイン」「未来を育む」というテーマを実践しました。
これらの取り組みは、展示や体験の提供にとどまらず、「お客さま一人ひとりとより深く、広く、長くつながる企業」としての新しい社会的価値を創造する挑戦でもありました。
PHR技術によるヘルスケア体験、デザインの力で提案する新しい福祉のかたち、そしてこどもたちの創造力を育むものづくり体験。
それぞれの活動が、これからの社会に向けたワコールの姿勢を体現しています。
ワコールはこれからも、「からだ」「こころ」「社会」をつなぎ、一人ひとりが自分らしく輝ける、より豊かな未来の実現に貢献してまいります。







